
Torrent(トレント)利用によるなりすまし被害や誤って著作権で保護されたコンテンツをアップロードして逮捕されることを回避するためにVPNを利用することは必須です。
VPNを使用すれば、IPアドレスを秘匿し、ISP(インターネットサービスプロバイダ)によるスロットリングを回避することができます。
Torrent VPNとして当サイトでおすすめしているのはExpressVPNとNordVPNです。
この記事では
ExpressVPNとNordVPNをTorrent利用を目的とした各項目で徹底比較して、あなたに最適なのはどちらかを検証していきます。
注意!
安全性・匿名性を確保するためにTorrent VPNのご利用を強くおすすめしております。
ベストTorrent VPN: ExpressVPN
コスパTorrent VPN: NordVPN
おすすめ関連記事 : Torrentの始め方完全ガイド
![]() |
ExpressVPN | 詳細 | |
![]() |
NordVPN | 詳細 |
この記事はこんな人が書いています
こんな人が書いています
- 2013年からVPN利用。
- フリーランス含むVPN特化記事執筆4年以上
目次
ExpressVPN vs NordVPN 比較項目
当記事ではTorrentを利用することを目的として、ExpressVPNとNordVPNを以下の項目を比較してどちらがあなたに最適なプロバイダかを検証していきます。
比較項目
- セキュリティ
- ログポリシー
- Torrent関連機能
- BitTorrent使用を公認しているか
- ダウンロード速度
- 価格
- ExpressVPNのより優れている点
- NordVPNのより優れている点
VPNプロバイダのセキュリティとログポリシーを確認することはTorrentを利用する上で必ずしていただきたいことです。
Torrentを使う上で避けられないリスク(なりすましや身元特定)に直結してくるためです。
各詳細は以下で説明していきます。
セキュリティ
セキュリティにおいて、ExpressVPNとNordVPNはどちらも高次元のセキュリティ強度です。
VPNプロバイダ名 | ExpressVPN | NordVPN |
VPNプロトコル | OpenVPN(UDP, TCP), IKEv2, L2TP, Lightway | OpenVPN(UDP, TCP), IKEv2, L2TP, NordLynx |
暗号化ビット | AES-256 | AES-256 |
RSA暗号ビット | RSA-4096 | RSA-2048 |
遮蔽技術 | Cipher block chaining | Obsfproxy |
通信保護のアドバンス設定 | ダブルホップVPN | |
漏洩保護 | DNS, WebRTC, IPv6 | DNS, WebRTC, IPv6 |
アプリ内セキュリティ | キルスイッチ(デスクトップ) | キルスイッチ(デスクトップ、iOS)、自動Wi-Fi保護 |
DNS | 独自DNS | 独自DNS |
両プロバイダとも業界で最も安全なVPNプロトコルであるOpenVPNと、AES-256暗号化暗号を使用しています。
NordVPNとExpressVPNは優れたプライバシー保護機能を備えており、Perfect Forward Secrecyも提供しています。
Perfect Forward Secrecyを簡単に説明すると、1つのセッションが侵害された場合でも、別のキーを使用することで次のセッションが再び保護されるので、盗聴対策になります。
Perfect Forward SecrecyをWikipediaで確認する
また両社ともディスクレス(RAMベース)サーバーを使用しており、一時的であってもサーバーにデータを書き込むことはありません。
どちらもDNSリークをブロックすると主張しており、当サイトで検証したところ裏がとれました。
ExpressVPNはすべてのサーバーで独自のゼロ知識の256ビット暗号化DNSを実行しており、全てを自己完結しているのはいい兆候であると言えます。
NordVPNは、Onion over VPNや二重VPNシステムなどの優れた機能をいくつか提供しますが、残念ながら、2018年のサーバーハックの事件はまだ記憶に新しいです。
キルスイッチ
最適なTorrent VPNはキルスイッチを備えつけていることが必須条件です。
ExpressVPNとNordVPNはキルスイッチを備え付けており、Torrentを利用する前に有効化すれば安全にTorrentを利用できます。
キルスイッチとは
キルスイッチとはVPN接続が予期せず切断された場合、同時にデバイスからインターネット接続を切断する機能のことです。
予期せずVPNが切断された時に実際のIPアドレス(個人情報の漏洩)が流出するのを防げるため、キルスイッチはVPN利用する上で絶対に必要な機能です。
ココがポイント
ExpressVPNとNordVPNはどちらも高次元のセキュリティ強度を誇り、Torrentに不可欠なキルスイッチを搭載している。
ログポリシー
Torrentを利用する上でVPNプロバイダのログポリシーは絶対に確認しておきたい項目です。
ExpressVPN、NordVPNともに本拠地が5 eyesの影響を受けないヴァージン諸島とパナマにあるため、データ保持法が適用されません。
簡単に言うと、両プロバイダともノーログポリシーのため、ユーザーを特定できるログを保持しません。
どちらも独立したプライスウォーターハウスクーパースの監査によって検証されており、ログ情報が全くないという両者の主張を満たしています。
ExpressVPNは、接続日とサーバーの選択といったごくわずかな量のログを記録していますが、これらの情報だけであり、他のデータは保存されないためユーザーを危険にさらすことはありません。
ココがポイント
ExpressVPNとNordVPNはどちらもデータ保持法の義務がない国に本拠地を置いているため、ノーログポリシーを実現している。
Torrentをする上で必ず確認しておきたい、セキュリティ・ログポリシーの次にTorrentに関連する機能についてみていきましょう。
Torrent関連機能
Torrentに関連する機能として、まず必須なのがキルスイッチですが、上述の通りExpressVPNとNordVPNはキルスイッチを搭載しています。
両プロバイダのキルスイッチ以外でTorrent利用に関連するユニークな特徴を紹介します。
ExpressVPN
ExpressVPNは、すべてのサーバーでP2P共有をサポートし帯域幅の制限やデータの上限はありません。
特になにもする必要がないため、誰でもすぐに使い始めることができます。
またExpressVPNはサーバーの速度を確認できる機能を標準で搭載しており、Torrentをダウンロードする上で最速のサーバーを選べるのはNordVPNにはないメリットです。
NordVPN
NordVPNは、すべてのサーバーでP2Pをサポートしているわけではありませんが、Torrentを利用しているかどうかを検出し、自動でP2Pに対応しているサーバーに切り替えます。
最初からP2P対応のサーバーに接続することも選択できます。
またNordVPNは最近、CyberSec toolを発表しました。
CyberSec toolはブラウザに悪質なスクリプトがローディングされるのを防ぐマルウェアブロッカーです。
残念ながら多くのトラッキングサイトはマルウェアを含む悪質な広告でユーザーに害を与える可能性があるため、こうしたアドブロッカーは長期でみると役にたつかもしれません。
ダウンロード速度
Torrentを利用するためには高速のダウンロード速度であることが望ましいです。
ExpressVPNとNordVPNはどちらもTorrentを利用するために十分以上のダウンロード速度です。
日や時間帯によって、微小な数字で勝敗が変わりますが、僅差ですので速度はどちらを選択しても差し支えないといえます。
ココがポイント
ExpressVPNとNordVPNはどちらも高速通信速度でTorrent利用に適している。
価格
ここまでほぼ互角のスペック・パフォーマンスのExpressVPNとNordVPNですが、価格に関しては明らかにNordVPNのほうが優位です。
VPNプロバイダ名 | ExpressVPN | NordVPN |
基本月額料金(1ヶ月契約) | $12.95(約1493円)) | $11.99(約1378円) |
1年間契約した時の月額料金 | $6.67(約768円)) | $4.99(約567円) |
最安月額価格 | $6.67(約768円) | $3.29(約420円) |
無料トライアル期間 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 |
特別オファー | 1年プラン: 49%割引+3ヶ月無料 | 2年プラン:68%割引 |
※2022年6月時点での情報です。各詳細はサイトでご確認ください。
1ヶ月単位の購入の場合は両者の月額にそこまで差はありませんが、最安月額で見ると大きく変わります。
ExpressVPNが最安$6.67(約768円)(12ヶ月プラン)であるのに対し、NordVPNでは月額半額程度の$3.29(約420円)(24ヶ月プラン)です。
1年以上の長期でVPNを契約する場合はNordVPNのほうがコスパが高いです。
Torrent利用だけのためにExpressVPNを契約すると高く感じるかもしれませんが、ExpressVPNは業界でトップレベルのVPNで、高速通信やストリーミングを鑑みると決して高い価格ではないです。
またVPNは実際に使っているデバイスやインターネット環境等によって変化するので、まずは30日間の無料返金保証を使って試してみることを推奨しています。
ココがポイント
1年以上VPNを契約するならNordVPNがコスパが高い。
ExpressVPNのより優れている点
ExpressVPNがNordVPNよりTorrent利用で優れている点は以下です。
ポイント
- Speed test tool(速度テストツール)
- 全てのサーバーがP2P対応
- 使いやすさ
- ノーログポリシーの実績
ExpressVPNの最大の強みとして、トルコでログを取っていないことを証明した実績があります。
一方NordVPNは身元特定に繋がる被害などはでていませんが、2018年にハッキング被害に遭ったことは記憶に新しく、少し不安の種であるかもしれません。
トルコでログなしを証明
ExpressVPNはユーザーのセキュリティとプライバシー方針を遵守していることを証明した事例があります。
2017年のアンドレイ・カルロフ大使暗殺(ロシア)の捜査でExpressVPNはログを取っていないことを証明しました。
トルコ当局は、暗殺の容疑者がExpressVPN経由でデータを削除したため、ExpressVPNのサーバーを差し押さえ、容疑者を追跡しようとしました。
しかし、ExpressVPNはログやデータを一切保存しないため、当局は容疑者の情報を何も得ることができませんでした。

-
-
ExpressVPNがTorrent(トレント)利用に最適なVPNの理由まとめ
NordVPNのより優れている点
NordVPNがExpressVPNよりTorrent利用で優れている点は以下です。
ポイント
- アドブロック
- P2P専用サーバー
- コスパ
NordVPNがExpressVPNに自信を持って優れていると言える点はコスパです。
24ヶ月プランの契約をした場合、月額$3.29(約420円)と高スペックなのに高コスパです。
NordVPNでTorrent(トレント)は使える? NordVPNで安全にTorrentを使う方法まとめ
まとめ
この記事ではExpressVPNとNordVPNをTorrent利用を目的とした各項目で徹底比較して、あなたに最適なのはどちらかを検証しました。
両プロバイダともにセキュリティ(キルスイッチ含む)、ノーログポリシー、高速ダウンロード速度とTorrent VPNに不可欠な要素を全て満たしています。
比較対象として有効なのはExpressVPNが全てのサーバーでP2Pに対応、NordVPNがすべてのサーバーでP2Pに対応していないものの「P2P専用」のサーバーを保有していることです。
前者は面倒な設定がいらずいつでもTorrentを利用し始めることができ、後者はP2P専用サーバーを保有しておりよりP2P利用に最適化されています。
こちらは好みの問題で、どちらが優れている・劣っているということではありません。
価格はNordVPNが24ヶ月プランだとコスパが非常に高いです。
管理人の意見としてはそれでもExpressVPNを推しています。
理由はExpressVPNはTorrent利用以外でも、高速通信でストリーミングや地域制限解除に強いからです。
VPN初心者から上級者まで使いやすいUIと設定の高度さ等、ExpressVPNはVPNの総合でみればトップで、VPN選びを後悔したくない方におすすめです。
両プロバイダとも30日間の無料返金保証がありますので、まずは両方ともテストして自分により合う方と契約するのが確実です。