
VPN接続はWebサイトの地域制限を解除したり、オンラインプライバシーを確保する優れた方法ですが、インターネットの速度を低下させることは免れません。
粗悪な無料VPNでは速度が制限されているため、大幅に速度が下がるのはもちろん、ハイエンドのVPNプロバイダでも必ず数%〜の通信速度の減速があります。
VPNの仕組み上通信速度が下がるのは仕方ありませんが、通常よりも遅すぎる場合は当記事で紹介する方法で、通信速度の回復を試してみてください。
この記事では
VPNの通信速度を速くする方法を徹底的に紹介します。
この記事はこんな人が書いています
こんな人が書いています
- 2013年からVPN利用
- 海外メディアのフリーランス含むVPN特化記事執筆4年以上
- 20以上のVPNプロバイダを自費購入でレビュー・比較済み
目次
VPNの通信速度を速くする方法まとめ
VPNの通信速度を速くする方法として以下の対処法があります。
VPN通信速度を速くする対処法
- デバイスの再起動
- モデム・ルーターの再起動
- 物理的に距離が近いサーバーの選択
- VPNプロトコルの変更
- スプリットトンネルの有効化
- 有線LAN接続
- VPNソフトのアップデート・再インストール
- 高速VPNプロバイダに乗り換え
メモ
大前提としてISP(インターネットサービスプロバイダ)側に不具合がないことを前提としています。またVPNの速度はお使いのデバイスやインターネット環境によって変化することをご留意ください。
以下で各詳細を説明していきます。
各デバイスの再起動
VPNの通信速度が通常よりも遅いと感じる場合は、まずはお使いの各デバイス(パソコン・タブレット・スマホ・ルーター・モデム等)を再起動することを推奨しています。
デバイスの一時的なメモリ不足やルーターの不具合等、様々な原因が考えられますが、デバイスの再起動によって 解決することはよくあることです。
再起動することでコンピューターが必要な更新を実行し、RAMが解放されることで最適に動作するようになることがあるので、決まり文句になりますが、まずはリスタートをしてみてください。
バックグラウンドアプリの終了
使っていないバックグラウンドアプリを終了させることも推奨しています。
メモリを消費しているため、メモリ不足の原因になっているかもしれません。
VPNソフトのリフレッシュ
VPNソフトに不具合が発生して一時的に通信速度が遅くなっている可能性があります。
一度ソフトを閉じて、再起動すれば通信速度が改善していることがあります。
物理的に距離が近いサーバーの選択
一般的に、VPNサーバーが物理的に距離が近いほど接続速度は速くなります。
トラフィックが近くにあるVPNサーバーを経由してルーティングされる場合にカバーする物理的な距離が短くなるためです。
特定の国のサーバーにアクセスして、ストリーミングしたり、ゲームサーバーにアクセスすることが目的の場合、この対処法は必ずしも実用的ではありません。
ただし、無料Wi-Fiを使うために、セキュリティ強度を上げたいだけといったケースの場合は、物理的に近いサーバーに接続することで速度の改善が見込めます。
多数のサーバーロケーションを備えたVPNをお探しの場合はNordVPNをお試しください。
NordVPNは、59か国にサーバーを提供しているため、現在の場所に比較的近い場所の候補を簡単に見つけることができます。
集中していないサーバーに接続することも有効
単一のVPNサーバーにアクセスが集中しすぎると、サーバーが過負荷状態に陥り、接続速度が低下する可能性があります。
一部のVPNプロバイダは、アプリまたはWebサイトで現在のサーバーの負荷状況を確認することができます。
負荷が軽いサーバーを選択することで、通信速度は改善しやすいです。
VPNプロトコルの変更
VPNプロトコルは、デバイス上のVPNアプリとVPNサーバー間の安全な接続を確立する方法を決定するものです。
さまざまなVPNプロトコルがあり、ほとんどのプロバイダはいくつかの接続オプションを提供しています。
プロトコルごとに、速度とセキュリティの点で長所と短所が異なるため、プロトコルを変更することでVPNの速度を上げることができる可能性があります。
一般的にはOpenVPNプロトコルが標準的なプロトコルで最も実装・検証されており、速度、安定性、セキュリティの優れた組み合わせを提供しています。
近年では、より優れたセキュリティと高速な通信速度を提供するIKEv2やWireGuardなどの新しいVPNプロトコルもVPNソフトに実装されています。
ハイエンドVPNプロバイダは独自プロトコルを開発している
NordVPNのNordLynxやExpressVPNのLightwayなど、ハイエンドVPNプロバイダは独自プロトコルを開発しています。
独自のプロトコルはOpenVPNに比べて軽量で、セキュリティ強度も通信速度も向上していると両社は主張しており、実際にスピードテストをした結果からも主張を裏付けることができました。
VPNプロバイダが提供している独自のプロトコルは通信速度が実際に改善されており、セキュリティがしっかりしているように見えますが、OpenVPNほど徹底的にテストされていないことにご留意ください。
ほとんどのVPNアプリでは設定で接続するプロトコルを変更できるため、異なるVPNプロトコルを実際に試してみて、最速の速度になるかを検証してみてください。
スプリットトンネルの有効化
VPNプロバイダがスプリットトンネリング機能を提供している場合は、有効にすることで、VPN速度が改善するかを確認してください。
スプリットトンネリングを使用すると、必要なトラフィックのみをVPN接続を介して送信し、残りは通常のインターネット接続を介して暗号化せずに送信できます。
有線LAN接続
通常、有線LAN接続を使用すると、Wi-Fi接続よりも高速になります。
自宅のWi-Fiネットワークに同時に複数のデバイスが接続されてい場合、接続されたデバイスはすべて同じワイヤレスチャネルでリソースを共有し競合しています。
ひとつのチャネルのリソースを分割するため、インターネット接続が不安定になり、通信速度が低下する可能性があります。
有線LANケーブルを介してパソコンをルーターに直接接続し、有線接続を確立してからVPNに接続することで通信速度が向上することがあります。
VPNソフトのアップデート・再インストール
VPNソフト・アプリは、他のアプリと同様に時間の経過とともにのみ発生するバグを抱えている可能性があります。
上述の対処法で通信速度が回復しな場合はアプリをアンインストールしてから、最新バージョンを再インストールしてみてください。
最新バージョンにアップデートすることで、バグが解決していたり、通信速度が向上していることはよくあります。
高速VPNプロバイダに乗り換え
上述の対処法を行なってもVPNの速度が回復しない・現在無料VPNを使用されている方はVPNプロバイダを変更することもご検討ください。
VPNプロバイダの種類は数多くありますが、当サイトでは以下の3つのみを本当におすすめできる高速VPNプロバイダとして紹介しています。
ノーログポリシーや高い信頼性、キルスイッチ等、高速通信だけでなく、スペックやプレミアム機能が充実しています。
ランキング
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- ExpressVPN:通信速度トップ:おすすめ度 4.8
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当サイトではこのNordVPN、ExpressVPN、Surfsharkの3つを高速VPNプロバイダとしておすすめいたします。
特にNordVPNは信頼性が非常に高いハイエンドVPNプロバイダで通信速度に定評があります。

まとめ
この記事ではVPNの通信速度を速くする方法を徹底的に紹介しました。
VPNの通信速度を速くする方法として以下の対処法をお試しください。
- デバイスの再起動
- モデム・ルーターの再起動
- 物理的に距離が近いサーバーの選択
- VPNプロトコルの変更
- スプリットトンネルの有効化
- 有線LAN接続
- VPNソフトのアップデート・再インストール
上述の対処法を行なってもVPNの速度が回復しない・現在無料VPNを使用されている方はVPNプロバイダを変更することもご検討ください。
高速接続に定評のあるNordVPNをはじめ、当サイトでおすすめしているVPNプロバイダは30日間の返金保障期間がついているので、まずは現在のインターネット環境でテストをすることができます。